
― 和喜あいあい店主・木村さんインタビュー ―
「私が育った北坂戸は、思い出と人の温かさが詰まった特別な場所です」
そう語るのは、北坂戸駅前で本格炭火焼きとり店「和喜あいあい」を営む木村さん。
幼い頃からこの地に親しみ、今は地域に根ざす商店主として日々人とまちをつないでいます。
近年、少子高齢化や団地の空きが進み、かつての活気を失いつつあった北坂戸。
それでも木村さんは、「このまちには、もう一度にぎわいを取り戻す力がある」と信じてやみません。
木村さんが力を入れているのが、地域のイベント企画・運営。
駅前で開催される「シェアキッチン企画」、大学生と連携した交流イベントなど、
地域に人を呼び込む仕掛けづくりに積極的に取り組んでいます。
「来てくれた人に“また来たい”と思ってもらえるように、
何より“ここに住んでいてよかった”と地域の人たちに思ってもらえるように動いています。」
木村さんにとってのイベントは「にぎわいの創出」だけでなく、
「人のつながりを取り戻す」ためのきっかけでもあるのです。
北坂戸では、2028年を目標に新たな多世代交流の拠点「GREEN and WELLNESS PARK 北坂戸」が誕生予定。
旧北坂戸小学校と溝端公園の跡地を活用し、カフェや図書館、福祉施設、公園などを一体にした未来志向のプロジェクトです。
「この動きが、北坂戸に再び人を呼び込む流れになると信じています。
お店としても、地域の一員としても関わっていきたいですね。」
UR都市機構や大学、地元団体との連携も進む中で、木村さんのような地域をよく知る人の声と行動が、再生の土台を築いています。
「北坂戸を“誇れるふるさと”にしたいんです。」
木村さんの言葉には、地域への愛情と未来への意志が込められています。
焼き鳥を焼く手と同じように、地域にも丁寧に火を灯し、あたたかい場をつくっていく。
誰もが「ここに住んでいてよかった」と思えるまちを目指して、今日も木村さんは笑顔でお客様を迎えています。

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